大腸カメラは苦しい…とよく言われます。なぜ、大腸カメラは苦しいのでしょうか?
挿入時の痛みは、内視鏡自体や多量の空気注入による腸管の伸展痛です。当クリニックでは、腸管を伸展させないようにカメラを進めるため、ほとんど苦痛を感じることなく検査を受けていただけます。また、炭酸ガスを用いるため、検査中にほとんどお腹が張りません。希望者には鎮静剤を使用することも可能です。
当クリニックでは、腸を引き伸ばさない細いカメラを使用します。
このカメラは特殊な機構を備えています。スコープ自体が腸に当ると自動的にしなり、屈曲部をスムーズに通過します。この機構も検査中の苦痛軽減に大きく貢献します。
最新の機器を導入しています。画面が圧倒的に明るくクリアなため、小さな病変の発見も可能です。
自然な状態では、腸はしぼんでいるため、小さな病変を見つけることはできません。そのため検査中は空気を入れて腸を膨らませますが、このことにより検査中〜後にお腹が張り、苦しい経験をすることがあります。
当クリニックでは空気ではなく炭酸ガス送気を使用しています。空気に比べて100倍以上のスピードで吸収されるため、お腹の張りがほとんどありません。
内視鏡は観察だけではなく、組織の採取や患部の切除も可能です。ポリープを発見した際は、できる限りその場で治療しています。
従来、大腸ポリープの切除は高周波通電(電気メス)で「焼き切る」のが一般的でしたが、熱凝固による偶発症(穿孔:腸に孔が開くこと)の危険性がありました。一方、コールドポリペクトミー(非通電切除)の場合は、熱凝固がなく、やけどを起こさずにポリープを切除することができます。
5mm未満の微小なポリープは、以前は切除せずに経過観察で良いとの考えがありましたが、放置により増大する可能性もあります。
当クリニックでは、コールドポリペクトミーを導入し、微小なポリープも患者さまの負担なく積極的に切除しています。